看護師から保育士への転職
看護師の仕事から転職を考える方は多いと思います。転職にも様々な理由があり、必ずしも職場の環境や待遇面によって転職をするというわけではありません。一方で、保育士の職業にあこがれをもち、看護師の職から保育士へ転職することを考える人も多いのではないでしょうか。
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しかし、看護師から保育士へはハードルの高い転職です。国が認めた国家資格である保育士の資格を有していないと保育士として働くことはできないため、まず資格を取得するための行動から始めましょう。
保育士試験の合格率では、厚生労働省の調査によると、平成25年度は17.4%、平成26年度は19.3%、平成27年度は22.8%となっており、1から保育士を目指す場合、イバラの道になるでしょう。
保育士のアルバイトができるように、保育士資格がなくてもアルバイトとして受け入れてくれる保育園はありますが、給料面を考えると保育士として働く方がアルバイトよりも給料は多くもらえます。
現在の保育士は、ほかの職業と比べて収入が低いといわれているため、少しでも多くもらえるように国家資格を取得した方が良いでしょう。
一方で、転職のハードルを下げる方法もあります。保育園には「保育園看護師」とよばれる人材も求められており、あまり知られてはいませんが、国は私立の保育園に少数名の看護師の配置を義務付けています。
転職者本人の労力も少なくて済みますし、看護師が保育園で働くには転職しやすい職業です。
しかし、保育園看護師は少人数に限定されているため、同じ職場の職員と業務上のミスを補うことや仕事内容を知る人が少ないのは欠点の1つ。問題に遭遇しても解決するための相談がしづらい点には注意が必要です。
仕事内容の違い
看護師は、傷ついた患者に対して身体のケアや心のケアを図ります。また、医師をサポートする業務であるため、注射や点滴などの認められた範囲での医療行為はします。
対して保育士は、対象が子供になります。また、とりわけ病を患っているわけではありませんので医療行為を行なう機会は看護師の場合と比較して少なくなり、その分子供の世話役を保護者から依頼されているため1日を通して子供と触れ合う機会も多くなります。
保育士は子供の教育と安全面を考えて仕事をしていきます。教育プランを実践すると共に、子供に合わせてコミュニケーションを取っていくことが求められ、日々の子供の様子を保護者に伝えることも欠かせません。
保育士へ転職するメリット
保育士として働く場合の主なメリットとしては、今全国的に保育士の人材が不足しているため、転職先が見つかりやすい点が挙げられます。
大阪府でも例外ではなく、保育士求人サイトでは800件以上の募集がありますし、東京都や神奈川県などの都心部と同様に人口も増えているのでますます今後需要が見込まれる職業です。
また、子供と接する仕事なので、家庭に子供のいる人は職場でその経験を活かせることも増えますし、その経験を逆に育児に活かすこともできるので女性にとっては一石二鳥ですね。
保育士になりたいと思ったら、まずは資格を取得して自分の希望に合った保育園を探すようにしましょう。